せっかくリフォームするならカッコいいデザインはもちろん生活のクオリティーや建物性能も上げたいですよね?建物の性能を向上させるリフォームのことを性能向上リフォームと言います。
「建物の性能向上」は「生活のクオリティーの向上」につながるものもあります。
今回は「性能向上リフォームってどんなの?」を簡単に理解できるように説明していきたいと思います。
それではいきましょう!
ざっくり性能向上リフォームとは?
リフォームを検討するときに考慮したい住宅の性能として、「耐震性能」、「省エネルギー性能」、「バリアフリー性能」などがあります。
このような住宅の基本的な性能を向上させていくリフォームを「性能向上リフォーム」と言います。
自分に合った暮らしを実現するリフォームを考えるとき、これらのリフォームを頭に入れておくと、リフォーム後の住まいがより快適にすることができます。
耐震性能向上リフォーム
昭和56年より前に建てられた住宅は現行の耐震基準を満たしていないものもあり、耐震補強が必要な場合があります。
耐震性能を向上させるためには、基礎や壁を補強したり、耐力壁を増やすことなどが考えられます。
専門家に依頼して現在の住まいの耐震性能をしっかり把握してから、リフォームを計画しましょう。
省エネルギー性能向上リフォーム
断熱性・気密性の向上や日射を遮る対策、熱効率が高い設備への更新などをバランスよく計画することにより、住宅内におけるエネルギー消費を少なくすることができます。
これにより、冷暖房効率が良くなるため、小さなエネルギー消費で、快適かつ健康的な生活を実現できます。さらに、ヒートショックの軽減も期待できるので高齢者にも優しい住まいになります。
バリアフリー性能向上リフォーム
バリアフリーは、すべての人にやさしい設計の考え方です。
住み慣れた住まいで安心して長く暮らすためにも段差の解消や手すりの設置、廊下の拡幅などリフォームにあわせて住まいのバリアフリー化を進めましょう。
耐久性能向上リフォーム
長く安心して暮らせる住まいとしていくためには、住宅本体を長持ちさせる必要があります。
木造戸建て住宅などの場合、柱や梁といった構造体を点検して、傷みがみられてきたところは早期に補修する必要があります。また、小屋裏や床下の換気が取れているかを確認するとともに、土台等の防蟻処理を適切に行うなど住宅本体を傷みにくくする工夫も必要です。
給排水管等の設備は住宅本体よりも耐用年数が短いため定期的な点検と適切な更新が重要です。
水廻りをリフォームする際には、劣化度合いに応じて給排水管等を交換するとともに、その後の点検・交換に役立つ点検口などを設けておくことが有効です。
まとめと一言
近年では、地震や台風などの自然災害に対する不安やエネルギーや高齢化の問題から、耐震や省エネ、バリアフリーなど住宅の基本性能向上のリフォームも関心が高まっています。
性能向上については比較的コストのかかる工事が多くなってしまうことも多いのでよくよく検討して、本当に必要な物を採用していくのが良いでしょう。
住宅は本来社会的な資産として次世代に受け継がれ、世代を超えて住み続けられることが望ましいといえます。
自分が思い描く暮らしを実現するためのリフォームにあわせて、性能向上を含めたリフォームを行う。そして、向上させた性能を低下させない維持管理の努力が、住まいの快適さだけでなく、住宅の資産価値を維持することにもつながっていきます。
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