みなさんは、近しい方で空き巣や窃盗に入られたという知り合いがいませんか?
またはそのようなことに不安を感じている方も
ぜひこちらの記事を見て事前の準備と対策をしてください!
私が18年間建築、特に住宅の仕事をしているとお客さんや友達で、私に近しい方が数件空き巣に入られてしまったなんてことがあります。
そんなことがあるといろいろと今後のことや対策についてアドバイスするんですが
そうすると「早く教えてよ!それやられる前に聞きたかったわー」なんてことを
言われることが結構あるんですよね。
そう言われた時はこちらの言い分もあります。
「いやいや、被害にあう前に言っても聞かないでしょ?」
もしくは「あーそうなんだー」でスルーですよね?
誰しも自分もしくは自分の近しいところで被害が発生するまではなかなか自分事にはなりません。
まだ被害にあっていない方は今のうちにしっかり対策しましょう!
防犯グッズ?防犯カメラ?防犯対策をする前に知っておくべき事
皆さんは日本の住宅への侵入犯罪の発生状況についてどのくらいご存知でしょうか?
この内容を見ていくと、どのような対策からしていった方が良いかわかってきます。
これらの情報は警察庁の運営している「スマイル防犯110番」や各地域の都道府県警のホームページで閲覧できます。
全国では令和元年に発生した侵入窃盗の認知件数はおよそ5万7千件、このうち住宅関連は約3万件発生しています。
そのうちの33.9%が空き巣、13.7%は忍び込みで全体のおよそ50%を占めます。
↓一応用語の確認をしておきましょう
空き巣:家人等が不在の住宅内に侵入し、金品を盗むこと
忍込み:夜間、家人等の就寝時に住宅内に侵入し、金品を盗むこと
結論窃盗を防ぐにはまず鍵をかけましょう!!
どこからどのように入ってくるかが分かれば対策が分かりますよね。
皆さんは空き巣がどこからどうやって入るか想像したことがありますか?
すぐに思いつくのは玄関の鍵のピッキングなどでしょうか?
さらに手口などを細かく見ていきましょう。
侵入手口BEST3をみていきます。
1位 無締まり 46%(施錠されていない窓やドアから侵入すること)
2位 ガラス破り 35%(ガラスを破壊侵入すること)
3位 合鍵 4%(隠してある合鍵などにより侵入すること)
どうでしょう?
実に50%近くが「無締まり」という施錠されていない入口からの侵入によるものでした。
驚きじゃないですか?
ちまたにあふれている防犯グッズを使っても無締まりでは全く意味がありません。
ゴミ捨てやちょっとそこまでのお出かけでも日ごろから施錠する習慣をつけましょう。
では、どこから入ってくるの?という場所についても見ていきましょう。
侵入口BEST3
1位 窓 53%
2位 表出入口 24%
3位 非常口 1%以下
窓(居室・バルコニー)からが 53%と半数以上を占めていました。
上記の2つのランキングからもわかるように
窓からの無締まりによる侵入が最も多いいということですね。
まずできる防犯対策
警察庁では、侵入防止のポイントとして
ゴミ出しや回覧板など園バスの送迎時など少しの間でも必ず戸締りをすること
トイレの小窓などもしっかり戸締りをすること
外出時や就寝前にもう一度戸締りの確認をする癖をつけること
など上げています。戸建ての方は階上の窓も要注意です。
私も近所の方が玄関の鍵穴に鍵をさしっ放しにしているのを教えてあげたことが2回ありますし、回覧板をまわしに玄関を開けたまま出て行ったら玄関の貴重品を盗まれたという方もいました。
ちょっとした注意と防犯意識を持つだけで防げることはたくさんありますので
ご家族で再度防犯意識について確認してみてはいかがでしょうか。
それから、窓への対策としては
まずこまめに施錠するということ
クレッセント錠のほかに上下に補助錠を設置する
防犯フィルムなどを窓ガラスに貼って防犯性を高める
などがあります。
玄関の対策としては
もし自宅の玄関のかぎがツーロックなっていないなら補助錠をつけることです。
補助錠をつけていること自体が防犯対策してますよという目印になります。
(というか補助錠をつけていないことが防犯気にしてませんというアピール)
できれば主錠にはディンプルキーなどの防犯に強い錠をつけるのをお勧めします。
どのような商品があるかについては、
基準のひとつとして
「CPマーク」(下記説明)がついている商品をチェックして見るのが良いかと思います。
当初はもっと商品の説明なんかもできればと思っていたのですが、ちょっとボリュームが多くなってきたのでまた次回にします。
CPマークとは、警察庁・国土交通省・経済産業省と民間関係団体で構成される「官民合同会議」が行う厳しい試験にパスし、住宅などの侵入に5分以上耐えられると評価された防犯性能の高い建物部品に与えられます。
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